2025/10/17 21:00
ゲームの歴史を考えたときに、一般家庭向けに「ゲーム」というものが普及し始めたのは、ファミリーコンピューター(以下ファミコン)の発売になるでしょう。
これより前にもインベーダーやパックマンなどが流行していますが、喫茶店やゲームセンターでコインを入れて遊んでいたので、自宅で何度もゲームができるようになったことから「普及」と言えるでしょう。
現在のゲームでは次の目的地が表示されていたり、チュートリアルがしっかりしていることもあり、迷うとか詰むということはさほど起こらなくなりました。インターネット上で検索したりSNSで質問をしたりと、解決方法もたくさんありますし、難易度も自由に選べるものが多いので、ユーザーファーストの作りになっていると感じます。
しかし前述のファミコンが登場したのは1983年のこと。当然インターネットは普及していませんので、攻略に必要な要素は学校で友人と会話して集めたり、攻略本を購入してそこからヒントを得たりしていました。
現代で言えば攻略本はゲーム発売日と同日に出版され、その情報元もゲームメーカーから提供されたものである「公式」がメインで、内容も正確でとても頼りになる存在だったり、ファンブックや資料集のような位置づけとしても楽しめます。
ところが過去の攻略本は出版社の方がゲームを実際にプレイした上で、そこから書き起こすというものが多く内容があいまいだったり、「ここから先は君たちの目で確かめよう」とクリアまで攻略が書かれていなかったり、「0%と表示されるが小数点以下の確率で…」といったような、誤情報が出てしまうこともありました。
それに加えてゲーム自体の難易度が非常に高く、「アドランチスの謎」や「たけしの挑戦状」といったゲームは、謎解き要素が非常に難解であり、到底通常プレイでクリアできないほど難しいものでした。
「セーブ」といった今や当然に存在する機能もなく、あのドラゴンクエストにもⅠ・Ⅱにおいてはセーブがありませんでした。(代わりに「ふっかつのじゅもん」が存在していました)
そんな高難易度や変わったゲームが数多ある時代に、異彩を放っていたゲームの一つが「トランスフォーマー コンボイの謎」でしょう。
このゲームはタカラ(現タカラトミー)から発売された玩具及びアニメである、トランスフォーマーによるアクションシューティングゲームで、世界観もしっかり作られているので、一見すると正統派のゲームに見えてきます。
しかしこのゲームをプレイした人のほとんどが、ゲーム開始直後に現れる敵にやられてしまうことで有名だったりします。
開始直後…となるとスライムやクリボーみたいな存在で、しかもほとんどのプレイヤーがそれらの敵にやられてしまうのは、ちょっとおかしいでしょ…と思うそこのあなたもきっとやられてしまうでしょう。
なぜそのようなことが起きるかと言えば…
・自機を前に進めると最初の敵に衝突する
・自機をゆっくり進めると敵に「見えない攻撃」をされてやられる
・しゃがんで攻撃をするとこちらの攻撃は当たらず相手の攻撃だけ当たる
もうスタートして直後に、こんなに理不尽なことが起こるので、今のお子さんなら泣いてしまうかもしれません。
ちなみに「見えない攻撃」の正体は、「背景と同じ色の1ドットの弾」。こんなの避けられるはずがありませんね。
そんな知られざる伝説の?ゲームであるコンボイの謎が、なぜかTシャツも含めてグッズ化されたので、せっかくなのでご紹介したいと思います。

うーん…不覚にもちょっとかっこいい。
画面左上のTシャツが、まさにやられてしまう直前のゲーム画面ですね。「DANGER」と書かれていますが、もう逃れられないかもしれませんね。
こちらは9/25に行われた「東京ゲームショウ」にて、数量限定で先行販売されました。
すでに第2弾の発売も2025年冬と決まっておりますので、気になった方は下記GAME GLORIOUSのリンクからご確認くださいませ。
ゲームは確実に進化していて、どんどん面白くかつプレイしやすくなっていますが、こんな時代もあったんだなぁと知っていただければ幸いです。
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