2025/03/12 10:44
前回に脱脂粉乳の記事を書かせていただきましたが、
今回はその続きとなります。
前回は脱脂粉乳が余っているという現状と、
フードロスについてさまざまな方法を模索されている方々がいて、
それがTシャツと繋がるというところで終わったかと思います。
実はこの脱脂粉乳からTシャツを作るというプロジェクトがあります。
そもそもTシャツってなにから出来ているのか、
というお話から必要かと思いますのでそちらを簡単に。
Tシャツの主な原材料は綿とポリエステルです。
いずれも吸水性やサラサラ感などが異なったりするので、
これらの素材をバランスよく配合したり、
編み方によっても着心地や機能性が変わったりします。
またこれらの素材にレーヨンを加えた、
トライブレンドと呼ばれる素材もあり、
柔らかくて肌ざわりがよい仕上がりになります。
今回ご紹介する脱脂粉乳を使ったTシャツでは、
綿が50%、そこに脱脂粉乳由来のタンパク質やレーヨンなどを混ぜた、
半合成繊維が50%の割合で作られています。
脱脂粉乳を繊維に練りこんだことで、
シルクのようななめらかな質感や肌ざわりを実現し、
はっ水加工により汚れにくく早く乾くという利便性を兼ね備えているそうです。
商品詳細や販売ページは下記にリンクを貼っておりますので、
ご興味のある方はそちらからご覧くださいませ。
そんな感じで今回及び前回で、
脱脂粉乳を使ったTシャツのお話と、
フードロスについてのお話も少し書かせていただきました。
今回の記事を作成するにあたり、
色んなことを調べたりしながら思ったことは、
社会的な問題に対してしっかり取り組もうという気持ちをもって、
そこからアイデアを出して解決してみようとアプローチする。
そんなすごい方々がいっぱいいるんだなと思い、
尊敬やら自分の無力さやら色んな気持ちが押し寄せてきました。
社会的な問題を解決する仕事をするって本当にすごいことだけど、
自分がもっているものを投げうってそれをやること、
それによって利益をもたらして社員を雇い養う事、
問題を解決への質や方向が間違っていないこと。
こういうさまざまな障壁を乗り越えながら今があると思うと、
自分の仕事はなにか社会の役に立てているだろうか。
役に立てるために何かアプローチを変えられないか。
色々と個人的に考えさせられるものになりました。
いま一度仕事というものと、
しっかりと向き合わなきゃですね。
《参考文献》
・moment of kilk
https://moment-of.com/product/
・ピーワンコネクト
・日本農業新聞